6月4日(土)〜10日(金)は「歯と口の健康週間」お口の健康は体の健康!あなたのマスクの中、キレイですか?

「痛みがないから歯医者さんに行く必要がない」と思っていませんか?
仕事や子育てに忙しいと口腔ケアはついつい後回し…。気づいたら歯周病が進行しているかも!?

参考:広島県歯科医師会 歯科保健普及啓発資料「20歳からの歯周病ケア」

コロナ禍でマスク生活、口腔トラブルに要注意! 30代から意識して受けてほしい歯科健診

子どもの頃は学校健診など、定期的にお口を見てもらう機会がありますが、大人になるとその頻度は減っていきます。健診の機会は少なくなるのに、年齢とともにむし歯や歯周病といった口腔トラブルが増えていく傾向にあります。

歯周病は30歳で約8割が罹患しているといわれています。歯周病は歯を失う主な原因です。歯垢(しこう)や歯石に含まれる歯周病菌によって引き起こされ、炎症部位から血管内に進入したり、唾液などと一緒に飲み込むことにより全身へと運ばれます。口の中だけの病気ではなく、心臓病、糖尿病、肺炎、認知症、女性の場合は早産、低体重児出産などのリスクを高めるなど全身の健康に影響を及ぼすことがわかっています。歯周病はサイレントキラーと呼ばれ、初期では自覚症状がありません。痛みを感じてから歯科医院に行ったのでは、治療も大変な上、完治が難しく、歯を失うことも…。そのほかにも、歯ぎしりや食いしばりなども多くみられ、歯周病の進行や知覚過敏、詰め物が外れるなどの原因にもなります。

歯科健診に定期的に行く人と、痛い時のみ歯科医院に行く人を比べると、将来残せる歯の数に違いがでます。いつまでも自分の歯で食べることは健康的に年齢を重ねるために不可欠。症状が出てからの治療ではなく、予防が重要です。自分の将来のために、歯科医院で定期的な歯科健診や口腔ケアを受けましょう。

むし歯や歯周病になる前に、お口をキレイに!

セルフケアで歯周病を予防しましょう

1日3回以上の歯磨きが理想です。力を入れ過ぎず、ゴシゴシ磨きに注意しましょう。歯ブラシでよく磨いたつもりでも、歯と歯の間には磨き残しがあります。歯間ブラシやデンタルフロスなどを使いましょう。

歯科医院での定期健診とプロフェッショナルケアを

セルフケアでは、どんなに磨いても磨き残しはあります。歯科医院で定期的に口内チェックやブラッシング指導、歯石や歯垢を隅々まで取り除いてもらいましょう。

教えてくれたのは

広島県歯科医師会 理事
瀬川 和司先生
瀬川歯科医院(院長)

広島市安佐北区口田3-26-5
TEL 082-841-6880

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