Z世代のサステナブルコミュニティ「nest」 [SB Japan Youth Community]がいよいよローンチ

去る2022年4月23日、サステナブル・ブランド ジャパンのユースコミュニティ「nest」の第1回キックオフミーティングが開催された。
オンライン、オフライン合わせて32人、16~25歳までのZ世代が集まり、それぞれが考えるサステナビリティ、社会課題をともに共有し、解決に向けたソリューションについて語り合う新たなコミュニティが誕生した。

nestのキックオフに参加した皆さん

「nest」[SB Japan Youth Community](以下、nest)をご存じない方のために、まずはこの「nest」について説明しよう。2022年2月24、25日に開催された「SB’22 YOKOHAMA」において発足が宣言されたZ世代によるコミュニティである。

同じ志を持った仲間とともに社会課題の本質を学び、解決に向けたアプローチを考え、発信していく、「ポストSDGs」を見据えたZ世代コミュニティプラットフォームとして機能することを目的としている。

プロデューサーの入江さん

横浜国立大学の入江遥斗さんがプロデューサーを務め、創価大学の小山正義さん、板鞍龍さん、立命館アジア太平洋大学のオクラン 彩里亜 アバさん、立教大学の岡篤志さんがメンターとして入江さんをサポートしている。
nest発足に際し、プロデューサーの入江さんは、こう語った。

「今回のキックオフまで、約8カ月間のコンセプト・企画考案はもちろん、メンターのキャスティングやメンバー選抜など多岐にわたる準備を行なってきました。SBの強みである『多様なセクターとのコミュニケーションハブ』を最大化するために、3つの目標を立てました。

①社会課題について、学校では学ぶことのできない『現場の声』を聞き、多角的な視点から正しい情報をインプットすること。
②社会課題と私たちをつなぎ、複数の規模の視野を持ちながら自分たちができることを探求すること。
③SBにご参画いただいている企業・自治体・教育機関の皆さまと連携しながら、ポジティブな社会を創造すること。 以上の3目標を掲げ、『社会課題にモヤモヤ感・危機感は抱いているが、何をすれば良いかわからない』と考えているユースが集い、行動を創発する拠点(nest=巣)を目指しています」

この「nest」がいよいよローンチ。初年度のメンバーは参加希望者を募集し、厳正な審査の結果、高校生から社会人まで16歳~25歳の32人(高校生12人、大学生15人、大学院生2人、社会人3人)が選ばれた。
拍手と共感を示す「頷き」にあふれた32人の自己紹介から、まずはスタート。

テーブルごとに「対話」をはじめる参加者

その後は早速、4人ずつに分かれたテーブルごとにグループディスカッションが行われた。ディスカッションのテーマは「あなたにとってのサステナブルブランドは?」に設定され、各テーブルで「対話」が行われていく。その日が初対面とは思えないほど、それぞれが自分の意見を生き生きと語る様子はとても印象的だった。

プロデューサーを務めている入江遥斗さんは、キックオフミーティング当日を振り返って語る。

「ローンチ後、募集人数を大幅に上回る応募をいただき、選考を行いました。その結果、高校生〜新社会人の多様なメンバーが全国からnestに参加してくれています。普段の学校では、年齢や学年がコミュニティを形づくる要因となっていますが、世代や地域を超えて熱く語り合う様子を見ることができました。

終了後には『時間が足りなかった』『堅苦しくなく、素直なやりとりができた』などのポジティブな感想をいただくことができ、とても嬉しかったです。今後は、オンラインの特性を生かしたコンテンツ展開やイベント企画を行う予定です。また、コロナ禍の状況に合わせながら、nestメンバーが全国各地で集結して、nestでの学びを行動として出力するなどのアクションが自然と生まれることを期待しています!」

さらに、nestの展望について

「このコミュニティは、様々な背景・価値観を持った個性豊かなメンバーが『未来をともにつくりあう』ことを目指しています。初年度の目標として、SB国際会議2023東京に向け、メンバーそれぞれができることを考え、多様なセクターを巻き込みながらポジティブに行動を起こすことができるコミュニティをつくります。

ひいては、『未来のサステナブル・ブランド ジャパン』の核となる価値創造・行動変容を力強くリードする存在へと成長していきたいです。プロジェクトをご一緒できる企業・自治体の皆さまを募集しております。『ユースの声を聞きたい』『ともにプロジェクトを企画・運用したい!』など、ご興味のある方はぜひご連絡ください」と言う入江さん。

「nest」はこれから毎月活動を行う予定となっており、その様子や中身はInstagramでも告知されていく。

告知だけではなく、サステナビリティや社会課題に関心があるけれど何をしたらいいかわからず、仲間が欲しい人は、この「nest」のInstagramを見ることで、新たな一歩、自分で何かを始めるきっかけを得ることができるかもしれない。ぜひ、Instagramをフォローして、チェックしてほしい。

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