藤沢で多発する特殊詐欺 バス車内サイネージで手口紹介

特殊詐欺に注意を呼びかける神中バスのデジタルサイネージ

 神奈川県藤沢市内で還付金詐欺をはじめとした特殊詐欺が多発している状況を踏まえ、市と藤沢署が連携し、1日から市内を走行する神奈川中央交通の路線バス車内に注意喚起するサイネージ(電子看板)に掲出した。

 サイネージで流れる映像では、「ATMで還付金は戻りません!」と呼びかけている。

 また、特殊詐欺の典型的な手口として、「高額医療費を還付します」「市役所です。医療費の過払い金を還付するので、今日中にATMに行ってください」「私の言うとおりにATMを操作してください。まずはキャッシュカードを入れて、番号を」などと電話がかかってくる事例を紹介している。

 注意喚起のサイネージは同署管内は今月30日まで、藤沢北署管内では同15日から7月14日まで、計60台で表示する。

 県内の特殊詐欺認知件数で昨年、警察署別では藤沢署が最も多く、藤沢北署が次いで多かった。

 市防犯交通安全課は「特殊詐欺被害は県警の摘発などによって減少傾向にあるが、依然として高水準で推移している。市民が利用する路線バスを活用し注意喚起し、被害を減らしたい」としている。

© 株式会社神奈川新聞社