任期満了に伴う神奈川県愛川町長選が12日、投開票され、無所属で現職の小野澤豊氏(69)が、いずれも無所属で新人の会社員小島淳氏(41)、獣医師今鉾君雄氏(62)との三つどもえの戦いを制し、3選を果たした。
投票率は39.11%で、前回(2018年)の35.23%を3.88ポイント上回った。
小野澤氏は地元選出の国会議員、県議、町議らから支援を受け、手堅い選挙戦を展開。新型コロナウイルス感染症の影響で集会などが制限される選挙となったが、現職の強みを見せた。
温かい中学校給食の実施や人口の社会減の抑制など2期8年の実績を強調。「誰一人取り残さない安心して頼れる町政」を掲げ、幅広く支持を集めた。
2度目の挑戦となった小島氏は、一部町議の支持を受け「再生可能エネルギーの地産地消」などを主張。初挑戦の今鉾氏は「町民の生命・財産を守る町の危機管理能力の向上」などを掲げたが、及ばなかった。
当日有権者数は3万1669人(男1万6468人、女1万5201人)。