横須賀・汐入の大型歩道橋 エレベーター全4基が使用不能に 通信装置故障、再開は8月に

エレベーター故障を知らせる看板=横須賀市本町

 神奈川県横須賀市の京急線汐入駅近くの大型歩道橋ベイウォークで、エレベーター全4基が使用できなくなっている。装置の故障で、緊急通報ができなくなったため。修理を手配しているものの、世界的な半導体不足の影響で、使用再開は8月上旬になるという。

 歩道橋は国道16号に架かり、駅前と商業施設をつなぐ。管理している市道路維持課によると、エレベーターは1996年ごろに2基を設置し、2000年ごろさらに2基増設した。午前8時半から午後9時半まで稼働していたが、今年5月20日朝、近くの市総合福祉会館の警備員がスイッチを入れたところ稼働せず、4基と同会館を結ぶ通信装置の故障が判明した。

 建築基準法では停電などの非常事態に備え、エレベーター外部への連絡装置の設置が義務づけられている。4基とも昇降機能などに問題はなかったが、同法の基準を満たせないため使用を中止した。

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