学校PCR停止へ 沖縄コロナ1342人、ラデコ開始

 県は14日、10歳未満から90代以上の1342人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県は13日から、検査体制の逼迫(ひっぱく)を回避するため、小中高校生を対象にした抗原検査キット無料配布事業(RADECO、ラデコ)を開始している。ラデコの稼働状況を見ながら、小中学校と高校で運用している学校PCR検査を今後止めるという。

 ラデコは13、14日、申請開始1時間で上限の100件に達したという。県は今後、申請受付数を増やす方針。

 県内では10代以下の感染割合が高く、14日は10代が最多の271人、10歳未満が263人だった。検査体制変更に伴う感染状況の捉え方について、宮里義久感染対策統括監は「基本的には新規感染者の推移によらず、指標としては入院状況や医療逼迫の程度を参考にしていく」と説明した。

 14日の入院患者は243人で病床使用率は37.8%。圏域別では本島44.3%、宮古6.1%、八重山6.8%だった。感染者のいる社会福祉施設は計64カ所で、内訳は高齢者施設が57カ所で233人、障がい者施設は7カ所で4人だった。

 米軍関係の感染は49人だった。(嘉陽拓也)【関連記事】
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