「弁天岩」海から観察 親子ら13組カヤック操縦体験 糸魚川ジオパーク協議会

 一般向けのカヤック体験会「海から弁天岩を見てみよう」が18、19の両日、糸魚川市能生の弁天浜・能生海岸で開かれた。2日間で親子を中心に13組・35人が、一人乗りのカヤック操縦、複数定員のボート乗船を体験した。

◇マリンアクティビティ身近に

 同体験会は糸魚川ジオパーク協議会がB&G能生海洋クラブと連携、日本財団「海と日本プロジェクト」の助成を受け実施した。

 弁天浜は7月16、17日に糸魚川・上越・妙高の3市を舞台に開かれる「SEA TO SUMMIT(シー・トゥー・サミット)」(同実行委員会主催)のスタート地点になる。体験会はこの機会に、市民にマリンアクティビティを身近に感じてもらおうと企画された。

 初日の18日は波の穏やかな好コンディションに恵まれた。市学芸員、同クラブ、笹川流れカヤックセンターのスタッフが講師を務め、7組・18人が参加。大人と子ども全員が救命胴衣を着用しカヤック、ボートに乗り込み、弁天岩の岩肌を海上から観察。フォッサマグナの海底火山の噴火で誕生した成り立ちなどを学んだ。

 親子3人で参加した母親(46)は「地元のこんなすてきなロケーションでカヤックに乗れ、良いチャレンジをさせてもらった」と感想。地元・能生小の児童は「すごく疲れたけど楽しかった」「バランスを取るのが難しかったけど、遠くまで行けて良かった」などと満足そうに話した。

カヤックで曙橋をくぐり、弁天岩を周回した児童ら参加者(18日、糸魚川市の弁天浜)

◇海の魅力発見、課題解決へ 糸魚川市・ジオ協プロジェクト展開

 糸魚川市と糸魚川ジオパーク協議会は本年度、海の魅力を再発見し、課題解決につなげる事業として「海の魅力体験プロジェクト2022」を展開する。今回の体験会を含む各種催しを実施する。

 7月2日から8月31日まで、フォッサマグナミュージアムで企画展「海のアート展~海の未来とSDGs~」を開く他、海ごみアートのワークショップ、海ごみゼロイベント、海洋プラスチックセミナーなどが予定されている。

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