6月17日、大分県豊後大野市は市が管理する複合施設について指定管理業者との契約を取り消すと発表しました。
6月20日に開かれた市議会では議員から事業計画のずさんを指摘する声もあがります。
この施設は、交流人口の増加による、地域の活性化を目的としていて、サテライトオフィスやゲストハウスなどが入る多機能型の施設です。
今年4月、合同会社の「豊後大野まちむすび」が市から運営の指定管理を受け、4月末のオープンを予定していました。
しかし、17日、「業務の履行が困難」と辞退の申し出があった為、市は、30日付の取り消し処分を行いました。
施設に訪れてみると・・
松尾記者リポート:
「こちらの施設、今は人気も無く、入り口にはこのようにオープン延期張り紙が張られています。」
市の歴史資料館だった建物を9000万円以上かけて改修したこちらの施設。
その施設の入り口にはオープン未定の張り紙が張られています。
また、今日開かれた議会の一般質問では、議員からは、事業費年間およそ3000万円に対し、人権費3000万円の事業計画自体がおかしいと市のチェック体制に関しても厳しい指摘がありました。
豊後大野市 川野 辰徳 議員:
「問題は取り消しを速やかにやらなかったこと、あたかも市が待った感じが怪しいなと」
「人件費だけで3000万ぐらい代表者は800万市民感覚としては当然あり得ないので」
連の騒動に関し市長を直撃すると…
豊後大野市 川野 文敏 市長:
「管理者から『指定の取り消しをしてください。』という申し出があり非常に残念なことだと思っております。」
「改めて新しい指定管理者を指定して、早くこの事業を取り組んでいきたい」
豊後大野市は、今後、指定管理者について速やかに再公募し、改めて選定するとしています。