球宴ファン投票中間発表 大谷はアDH部門2位、選出の可能性は?

日本時間6月22日、オールスター・ゲームのファン投票の第1回中間発表が行われ、大谷翔平(エンゼルス)はアメリカン・リーグの指名打者部門で2位にランクインした。55万5056票を獲得し、トップのヨーダン・アルバレス(アストロズ)とは約28万票差。3位のJ・D・マルティネス(レッドソックス)とも約25万票差がついており、トップ通過は難しくとも、フェイズ2(最終投票)へ進出できる上位2名のポジションはキープできそうだ。

オールスター・ゲームに出場するための選出方法は、大きく分けて「ファン投票」「選手間投票」「MLB機構による選出」「代替選手としての選出」の4つがある。現在行われているファン投票では、フェイズ1でリーグ最多得票を獲得した選手は、その時点でオールスター・ゲームでのスタメン出場が決定。第1回中間発表の結果に従うと、ア・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ナショナル・リーグはムーキー・ベッツ(ドジャース)となる。

フェイズ1で各ポジションの上位2名(外野手は上位6名)がフェイズ2へ進み、オールスター・ゲームのスタメン出場選手を決める最終投票が行われる。よって、このままいけば大谷はフェイズ2でアルバレスと一騎打ちの投票となる。なお、フェイズ1でジャッジとベッツが選ばれた場合、ともに外野手のため、フェイズ2に進出できる外野手は両リーグとも上位4名となる。

次に選手間投票の結果が発表される。ここで各ポジションの1位(外野手は3位まで)となった選手はオールスター・ゲーム出場が決まる。選手間投票は投手も対象となり、例年通りであれば各リーグから先発投手5名と救援投手3名が選ばれる。また、ファン投票1位と選手間投票1位の選手が一致した場合は、選手間投票2位の選手が繰り上げ当選となる。よって、大谷はファン投票で選ばれなかったとしても、選手間投票で指名打者または先発投手、あるいは指名打者と先発投手の両方で選出される可能性が残されている。

残りの選手はMLB機構による選出となる(監督推薦は廃止されている)。各チームから最低1名を選出する慣例があり、ファン投票と選手間投票で誰も選ばれなかったチームからはここで最低1名が選出される。それ以外の選手については、前半戦の成績などを考慮してMLB機構が選出することになる。大谷はファン投票でも選手間投票でも選ばれなかったとしても、二刀流のインパクトが評価され、ここで選出されることになるかもしれない。

こうして各リーグのロースター32名が出揃うが、故障や登板スケジュールによってオールスター・ゲームに出場できない選手も出てくる。その場合の代替選手もMLB機構による選出となる。

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