アリアンスペース、マレーシアとインドの通信衛星を打ち上げ

【▲ARIANE FLIGHT VA257 -アリアンスペースのプレスキットより引用(Credit: Arianespace)】

アリアンスペースは日本時間2022年6月23日、アリアン5ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた2つの人工衛星は無事に軌道へ投入されたことが、同社のホームページにて報告されています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

■アリアン5 ECA+(ARIANE FLIGHT VA257)

打ち上げ日時:日本時間2022年6月23日6時50分【成功】
発射場:ギアナ宇宙センター(フランス領ギアナ)
ペイロード:Measat-3d、GSAT 24

Measat-3d(ミーアサット3d)はマレーシアのMeasat社が運用する通信衛星で、現在運用中のMeasat-3a・Measat-3bと同じ東経91.5度に配置されます。衛星インターネットの通信速度(下り)が30Mbpsから100Mbpsになり、最終的に8K解像度の映像配信にも対応できる冗長性を有するなど、処理能力の向上が施されています。

GSAT 24は、インド宇宙研究機関(ISRO)が製造し、ISROの商業部門「NewSpace India Limited(NSIL)」が運用する通信衛星で、インド全土に電気通信・放送サービスを提供します。GSAT-24は、インド政府が2020年6月に発表した宇宙改革の一環として取り組まれている「デマンド・ドリブン(需要主導型)」モデルの第1弾に位置づけられています。

なお、今回はアリアンスペースにとって2022年2回目のミッションであり、2022年初のアリアン5打ち上げとなりました。

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文/sorae編集部 速報班

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