「言うこと聞かず―」保育園児転倒させ殴る 暴行加えた元施設長を起訴 横浜地検小田原支部

横浜地検小田原支部

 神奈川県秦野市内の保育園で2021年10月、園児に殴るなどの暴行を加えてけがを負わせたとして、横浜地検小田原支部は30日、傷害の罪で、元施設長の男性=平塚市=を起訴したと明らかにした。同支部は認否を明らかにしていない。

 起訴状によると、被告は秦野市内の保育園で施設長として勤務していた21年10月28日、園児=当時(6)=の後ろから、後頭部を平手でたたいて転倒させ、頭部や背中などを多数回殴り、髪の毛をつかんで引っ張るなどの暴行を加え、園児に約3日間のけがを負わせた、としている。

 県警などによると、男性は今年1月20日、園児の首や後頭部をたたくなどしてけがを負わせたとして、傷害の疑いで書類送検されていた。当時の調べに対し、「園児が言うことを聞かず手を出してしまった」と供述していたという。

 秦野市は当時、室内には男性と被害園児の2人きりだったと説明していた。

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