新型コロナ急拡大 亜種市中感染も 大分

 新型コロナウイルスの感染が急拡大しています。きょう発表された感染者数は500人を超えました。従来のオミクロン株より感染力が強いとされている亜種の市中感染が、県内で初めて確認されています。

 先週の火曜日に県が発表した新規感染者数は220人でしたが、きょうはその倍以上の504人でした。500人を超えるのは5月10日以来です。年代別では、10代と、その親世代である30代・40代が多くなっていますが、その上の各世代でも増えている状況です。市町村別では豊後高田市で感染が急拡大しています。別府・宇佐・中津でも40人を超えました。クラスターは、1日としては過去最多の10件が確認されています。感染が拡大している豊後高田では高齢者施設と学校の2件、大分市では4件です。従来より感染力が強いとされるオミクロン株の亜種、BA.5とBA2.12.1への感染も新たに確認されています。先月1日~22日までに感染した人の中から30件をゲノム解析し、ふたつの亜種であわせて8件を確認。それぞれ市中感染とみられるものも含まれています。感染の急拡大の要因として考えられることが4つあると県の担当者は話します。それが、①亜種への置き換わりが進んでいること。②暑さで換気が不十分になること。③会食の制限もなくなり機会が増えていること。④ワクチンの発症予防効果が落ちていることの四つです。県は、ワクチンがオミクロン株の亜種に対しても発症予防効果があるとして、積極的な接種を呼びかけています。

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