〝親不知の宝〟今が旬 モズク漁解禁、最盛期

 糸魚川市外波の親不知漁港では、6月25日にモズク漁が解禁となり、最盛期を迎えている。収穫は約1カ月間行われる。
 親不知特産の天然モズクは、シャキシャキとした歯応え、磯の風味が特長。モズク酢、酢みそあえ、天ぷら、卵焼きなど、さまざまな調理法があり、地域の食卓で愛されている。最近は、健康食品としても注目されている。
 晴天に恵まれた4日、漁師の近江寛さん(47)は息子の武さん(19)と出港。水深5~8メートルの海に潜り、約200キロを水揚げした。寛さんは「不漁が続いていたが、2年前から復活の兆しが見える。〝親不知の宝〟が皆さんに親しまれうれしい」と話す。

収穫したモズクに笑顔の近江さん父子

 40年以上モズク漁に関わる古市一男さん(86)は、夫婦で付着した別の海藻や小貝を取り除く作業にいそしんだ。「今がちょうど旬。おいしい」。
 青海町漁業協同組合親不知支所の松本要支所長(83)は「モズク漁が始まると、夏本番と感じる」と話し、豊漁を喜んだ。

モズクに付いた別の海藻などを取り除く作業

 天然モズクは、道の駅親不知ピアパーク内「親不知おさかなセンター」や市内スーパーで購入できる。
 10日には、同じく特産の岩牡蠣(いわがき)が解禁を迎える。

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