【厚労省事務連絡】「通信障害発生時における通信手段の確保について」/平時からの体制整備を/代替的な連絡先などを確保

【2022.07.06配信】厚生労働省は7月4日、KDDIの大規模な通信障害発生を受けて、事務連絡「通信障害発生時における通信手段の確保について」を発出した。通信回線は、電気や水と同様に医療提供を行う上での重要なライフラインで あることから、通信障害が発生した場合でも診療等に影響が生じることがないよう、平時から体制を整備していく必要があるとしている。

特にリスクの高い在宅患者等について、患者等との連絡がとれない場合には、別の連絡手段を確保することや、頻回な訪問等による安否確認を行うこと

事務連絡の内容は以下の通り。

■通信障害発生時における通信手段の確保について
令和4年7月4日
各都道府県衛生主管部局 御中
厚生労働省医政局地域医療計画課

令和4年7月2日(土)未明から続いているKDDI株式会社の通信回線における大規模な通信障害により、音声通話やデータ通信が利用しづらい状況が続くなどの影響が生じているところです。
通信回線は、電気や水と同様に、医療提供を行う上での重要なライフラインであることから、通信障害が発生した場合でも、診療等に影響が生じることがないよう、平時から体制を整備していく必要があります。

各都道府県においては、管下の医療施設等に対して、例えば、
・ 医療施設における休日夜間の診療体制を維持するため、職員との連絡手段を確保すること
・ 患者からの電話を受信できるよう複数の通信手段を確保し、受信可能な電話番号をホームーページで掲載するなどの体制を整備すること
・ 在宅医療や訪問看護などを実施している医療施設等において、当該医療施設等が利用している連絡手段が使用できない場合は、固定電話等の代替的な連絡先を患者等に伝えること
・ 特にリスクの高い在宅患者等について、患者等との連絡がとれない場合には、別の連絡手段を確保することや、頻回な訪問等による安否確認を行うこと
など、通信障害が発生した場合であっても診療を継続できるよう努めていただきたい旨、周知をお願いいたします。

事務連絡は以下のサイトから確認できる。
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000960617.pdf

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