寅年は高めだが、天気も心配 どうなる参院選、神奈川の投票率

 参院選の投開票日が10日に迫り、18日間の戦いも9日に最終日を迎える。各陣営が注目しているのは投票率。例年「寅(とら)年」に行われる参院選は投票率が上がるとされるが、天候に気をもむ関係者も。有権者約770万人の神奈川選挙区では投票率1%が約7万7千票に相当し、わずかな変化でも候補者の得票に大きな影響を与える可能性がある。果たして今回は-。

 寅年の参院選は翌年に統一地方選を控え、地方議員の活動が活発になって票の掘り起こしが進むことから投票率が上がると言われている。過去の寅年の参院選(1950、62、74、86、98年)はそれぞれの前回選挙よりも上がっている。2010年は07年より下がったが04年よりは高かった。

 逆に、統一地方選と参院選が重なる「亥(い)年」は選挙疲れから投票率が下がるとも言われている。

 期日前投票は好調だ。県選挙管理委員会によると、公示翌日から11日間(6月23日~7月3日)の神奈川選挙区の期日前投票者数は49万3430人。今回は公示が1日前倒しされた関係で集計期間が11日間となり、集計期間が10日間だった前回(19年)と単純比較はできないが、前回の1.31倍となっている。

 全国も同様の傾向で、選挙区の期日前投票者数は778万6881人(有権者の7.39%)で前回の1.23倍となった。関係者は「ジンクス通りになることを期待したい」と話す。

 各陣営は投票日の天気も注視している。一般的に「曇りは(投票率が)上がる。晴れや雨は(投票率が)下がる」とも言われる。

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