レイズが便利屋・ベタンコートを獲得 マイナー2選手とのトレード

日本時間7月10日、レイズはアスレチックスとのトレードでクリスチャン・ベタンコートを獲得したことを発表した。ベタンコートは今季5年ぶりのメジャー復帰を果たした30歳の一塁手で、捕手や投手もこなせる便利屋としても知られている。ベタンコートを放出したアスレチックスはクリスチャン・フェルナンデス、カル・スティーブンソンという2人のマイナーリーガーを獲得。フェルナンデスは22歳の右腕、スティーブンソンは25歳の左打ちの外野手である。

パナマ出身のベタンコートは今季ここまで56試合に出場して打率.249、4本塁打、19打点、4盗塁、出塁率.298、長打率.385、OPS.683を記録。昨年11月にアスレチックスとマイナー契約を結び、今季はAAA級ラスベガスで開幕を迎えたが、4月中旬に5年ぶりとなるメジャー昇格を果たし、低迷するチームにおいて貴重な戦力となっていた。23得点、11二塁打、4盗塁はすでにキャリアハイの数字。また、守備では一塁手として31試合(うちスタメン24試合)、捕手として14試合(同12試合)、指名打者として9試合(同8試合)に出場しているほか、投手としても1試合に登板している。

ベネズエラ出身のフェルナンデスは2016年6月にレイズと契約。今季はここまでA級チャールストンで16試合(うち8先発)に登板して58イニングを投げ、5勝2敗、防御率2.79、87奪三振の好成績をマークしている。今季の奪三振率13.50はキャリア通算(9.76)を大幅に上回る数字であり、今季大きく成長を遂げている選手の1人である。

カリフォルニア州出身のスティーブンソンは2018年ドラフト10巡目(全体296位)でブルージェイズから指名されてプロ入り。2019年7月のトレードでアストロズへ移籍し、2020年1月に再びトレードされてレイズに加入した。今季はここまでAAA級ダーラムで57試合に出場し、打率.265、2本塁打、17打点、9盗塁、OPS.729を記録。マイナー通算打率.291に対して出塁率.407をマークしており、優れた選球眼を持つ、アスレチックス好みの選手と言えそうだ。

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