季節と自然満喫 3年ぶり野良着茶会 上越市中ノ俣「角間の棚田」

 上越市中ノ俣の「角間の棚田」で9日、野良着茶会が開かれた。棚田の風景や山を吹き抜ける風を楽しみながら一服した。
 茶道石州流「樂之の会」(青山栄子会長)が主催。過去2年はコロナ禍で中止していたため、3年ぶりの実施となった。棚田の頂上にある見晴台に席を設け、野良着姿でもてなした。眼下に広がる棚田には青々とした稲がなびき、地元で「十時風」と呼ばれる午前の風、鳥の鳴き声など、季節と自然を全身で感じながら、抹茶や菓子を味わった。

棚田を頂上にある見晴台で憩いのひととき。吹き抜ける風で季節を感じた

 地元住民の協力もあり、茶席では石川正一さん(72)が牧場小唄と越後追分の高田版を披露。今年初めての企画として「ミニ散歩」と題して住民が集落内を案内した。
 2回目の参加だという中川青葉さん(谷浜小5年)は「田んぼが段々になっていてすごくきれい。お茶は苦くてもおいしかった」と話していた。
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野良着茶会の動画 

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