沖縄県が本島・八重山圏域に「コロナ感染拡大警報」 24日までの2週間 玉城知事、再拡大で救急医療維持に危機感

 沖縄県の玉城デニー知事は11日、記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染が再拡大し、医療提供体制がひっ迫しているとして、11~24日までの2週間、沖縄本島圏域と八重山圏域に対して「コロナ感染拡大警報」を出すと発表した。会見で、玉城知事は「このままだと、救急医療を維持できない状態になりかない」と強調し、県民に対して、より一層の感染対策を呼び掛けた。
【関連記事】
▼沖縄コロナ943人 病床使用率56.1%、人口比も1000人超に(7月11日午後)
 感染拡大警報は、医療ひっ迫を避けるために区域を区切って感染対策を呼び掛けるもので、直近では5月の連休後に出した。県は両圏域の住民に対して①人が集まる場所でのマスク着用や換気②狭い空間に長時間密集しない③発熱や、のどの痛み、せきなどの症状があるときは外出を自粛し、重症化リスクの高い人に会わない④ワクチンの積極的な接種―を呼び掛けている。
 県によると、感染拡大はオミクロン株BA5への置き換わりが進んでいることや、行事など県民の交流機会が増えていることが要因とみられ、県内の新規陽性者数は7月5日から6日連続で2千人を超えた。感染者数が比較的少ない休日明けの11日も、前週比の1.4倍に当たる943人の陽性者が確認された。
 玉城知事は、夏休み期間に向けて「イベントなど多くの人が集まる場所では感染リスクが高まる。コロナにうつらない、うつさない意識を心掛け、夏休み前の感染拡大防止にぜひ県民一丸となって取り組んでいきたい」と注意を呼び掛けた。
【関連記事】
▼八重山、医療フェーズ最高の5
▼沖縄市長が感染 症状軽く、19日までリモート公務
▼熱中症や飲酒絡みも…沖縄で救急搬送が増加、社会・経済活動再開で
▼5月観光客、前年比倍増の39.6万人 コロナ規制緩和が影響
▼ひと目で分かる沖縄の新型コロナ最新情報

© 株式会社琉球新報社