新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は12日、県所管域で10歳未満~90代の男女816人の感染が新たに確認されたと発表した。このうち1人が死亡し、ほかは軽症か無症状。730人が感染経路不明だった。
亡くなったのは県内の80代男性。6日に持病の悪化で救急搬送され、同日に新型コロナ以外の疾患で死亡した。その後の検査で陽性が判明した。
新たなクラスター(感染者集団)は3施設で確認された。県平塚保健福祉事務所管内の高齢者福祉施設では、利用者1人の感染が判明。感染者は計9人になった。県鎌倉保健福祉事務所管内の病院では、患者1人の感染が判明。感染者は計16人になった。県厚木保健福祉事務所管内の高齢者福祉施設では、入所者7人と職員3人の感染が判明。感染者は計11人になった。
このほか、県は新たに269人が自主療養したと発表した。自主療養の累計は2万8685人になった。
◇
県は、新たな宿泊療養施設「JR東日本ホテルメッツかまくら大船」(鎌倉市、確保室数156室)の利用を12日から開始したと明らかにした。これまで宿泊療養施設として活用していた「東横INN湘南鎌倉藤沢駅北口」が、事業者側の申し出によって6月末で利用を終了しており、県が新たな施設を探していた。