安倍晋三元首相 糸魚川大火後の復興尽力に感謝 記帳所を設置 糸魚川市 自民党新潟6区支部でも

 糸魚川市は、同市大町2の駅北広場キターレに13日、安倍晋三元首相の逝去を悼んで記帳所を設置した。設置期間は18日までで、時間は午前9時から午後5時まで。受け付けは記帳のみ、献花は遠慮している。
 同市総務部企画定住課によると「駅北大火の発生後に現地視察され、復旧復興に向けて尽力いただいた安倍元首相に対し、市として感謝を伝えたい」との趣旨。米田徹市長の指示を受け庁内で検討、設置した。

駅北大火からの復旧復興のシンボル施設・駅北広場キターレに設置された記帳所

 初日は午前10時から受け付けを開始。午後3時までに100人を超えた。記帳した市民のうち、30代男性は「駅北地区で働いている。悲しく切ないです」、40代男性は「日本のために長くご尽力いただいた。感謝の気持ちです」、80代女性は「総理大臣として長い間頑張ってこられた。ゆっくりお休みください」と話した。

◇米田市長がコメント発表
 米田市長は同日、安倍元首相の逝去を受けコメントを発表した。全文は次の通り。
     ◇
 安倍晋三元内閣総理大臣のご逝去に接し、心からお悔やみ申し上げます。
 安倍元首相におかれましては、平成28年12月の糸魚川市駅北大火の際に、早期に当市を訪れ、被災者を励ましていただくとともに、復旧・復興に多大なるご尽力をいただき、大変お世話になりました。
 今後も、ご活躍いただけるものと思っておりましたので、誠に残念でなりません。
 今回の暴挙は、民主主義の根幹を揺るがす卑劣極まりない蛮行であり、断じて許すことはできません。二度とこのようなことが繰り返されることがないことを心から願います。
 安倍元首相の生前のご功績に深く敬意を表しますとともに、安らかなご冥福を心よりお祈り申し上げます。

◇安倍元首相悼み献花台・記帳所設置 自民党県第六区支部

 自民党の安倍晋三元首相が8日、急逝したことを受け、同党県第六選挙区支部(支部長・高鳥修一衆院議員)は12日、上越市藤巻の高鳥氏事務所に献花台・記帳所を設けた。20日まで。
 献花台・記帳所は、「安倍元首相への哀悼の意をささげるとともに、卑劣な暴力を許してはならないという強い思いを共有したい」との趣旨。芳名帳は高鳥氏から遺族へ届けられるという。対象は上越、妙高、糸魚川の上越3市の市民としている。
 受け付け時間は平日が午前10時から午後4時まで、土日曜が午前11時から午後3時まで。献花台・記帳所は高鳥氏の十日町事務所にも設置している。

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