沖縄県知事が黒岩知事訪問 日米地位協定改定で連携確認

会談する黒岩祐治知事(右)と沖縄県の玉城デニー知事=神奈川県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は14日、神奈川県庁に黒岩祐治知事を訪ね、米軍基地問題などを巡って意見交換した。米軍の法的な特権を認めた日米地位協定の改定や、沖縄に基地負担が集中している実態の是正に向け、同じ基地県の首長として連携して取り組むことを確認した。  

 会談で黒岩知事は「基地問題は突き詰めると、地位協定の壁にぶち当たる。改定を求め続けることが変化につながる」と強調。玉城知事は「ブラックボックス化している日米合同委員会での協議について公開を求めていくのも一つの道筋」などと提起した。

 黒岩知事は、国内の米軍専用施設面積の約7割が沖縄に集中している実態を踏まえ「沖縄の皆さんに重い基地負担をかけ続けており、問題意識を持っている」と伝達。玉城知事は「少なくとも5割まで減らすため、日米両政府に具体的な努力を求めている」と協力を呼びかけた。

 黒岩知事は、県の実施で米軍も参加している大規模災害対応訓練の取り組みを紹介。玉城知事が「有益と直感したので、沖縄での必要性を米軍側に話してみたい」と応じる場面もあった。

© 株式会社神奈川新聞社