横浜・八景島シーパラダイス(横浜市金沢区)の水族館「アクアミュージアム」に16日、新エリア「身近な海の生きもの研究所」がオープンする。東京大学三崎臨海実験所(三浦市)と共同での取り組みで、研究室に見立てた展示で海の多様な生物を紹介する。
展示は海の豊かさを知るきっかけづくりをコンセプトに、6つのゾーンが設けられている。
「身近な海の多様性ラボ」では、ヤドカリやイソギンチャク、カニなど100種を超える小型生物を、同実験所と同じ仕様の水槽で展示。ミクロ生物を電子顕微鏡で観察できるコーナーのほか、タコやイカの吸盤の形成過程やその際に必要な遺伝子に関する研究も紹介している。
真珠の養殖に使われるアコヤガイについて紹介するゾーンでは、生体や真珠ができる過程について学べるほか、「真珠の取り出し体験」(有料)もできる。
同実験所は「研究内容やテーマを広く知ってもらい、海の生物に関心を寄せてもらえれば」とし、シーパラダイス館長の大津大さんは「テーマは楽しく学ぶSDGs(持続可能な開発目標)。身近な海の魅力に気付き、海の豊かさを守ろうと思っていただければ」と話している。
4つの水族館に入館できる「アクアリゾーツパス」は高校生以上3300円、小中学生2千円ほか。問い合わせは同施設電話045(788)8888。