海水浴場に防犯カメラ 逗子市が実証実験、AIで混雑状況を可視化

逗子海水浴場に設置されるセーフィーの防犯カメラ=同社提供

 逗子市は15日、逗子海水浴場でクラウド型防犯カメラの実証実験を21日から実施すると発表した。砂浜の映像から人工知能(AI)が混雑状況を可視化し、SNSで発信することで、新型コロナウイルスの感染防止にも役立てたい考えだ。

 市経済観光課によると、実験はクラウド録画サービスを手がける「セーフィー」(東京都)と協働で行う。同社は自治体や企業向けに人流解析機能を備えた防犯カメラシステムの開発を進めており、同様の実証実験を東京都渋谷区でも行っている。

 カメラは同社が提供し、海岸の計4カ所に2台ずつ設置する。データはカメラ自体には保存されず、無線で飛ばして、データの保管や共有などに使うクラウドに蓄積。事件発生時などに市の担当者のみが視聴できる。9月4日の海水浴場最終日まで設置し、映像はその後、廃棄する。

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