ペリー上陸169年、横須賀で記念式典 米空軍大佐「関係は盤石」

3年ぶりに開催された、ペリー提督の上陸記念式典=16日、ペリー公園

 幕末の1853年7月、ペリー提督が神奈川県横須賀市の久里浜に上陸したことを記念する式典が16日、約200人が参加して同市のペリー公園で開かれた。新型コロナウイルス禍で3年ぶりの開催。在日米軍の関係者も出席し、日米の絆を再確認した。

 上地克明市長と駐日米大使代理のショーン・マクレイ空軍大佐が記念碑に献花。上地市長は「欧米の最新の技術や文化に触れた当時の幕府は日本の近代化の必要性を痛感した」と語り、マクレイ大佐は「169年後の現代の日米関係は盤石になっている。ゆるぎない同盟が世界中の人々に貢献している」と述べた。

 海上自衛隊横須賀音楽隊もジャズなどの演奏を披露し、花を添えた。

 ペリーは蒸気船など4隻を率い、1853年7月8日、浦賀沖に来航。同14日、久里浜で幕府側に大統領の親書を渡した。記念碑は1901年7月14日、除幕。伊藤博文の筆による「北米合衆国水師提督伯理上陸紀念碑」と刻まれている。太平洋戦争中に一度、引き倒されたが、終戦直後に復元された。

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