【神奈川】高校野球 藤沢清流/春大会ベスト4から新たな歴史を築く

 高校野球の第104回全国選手権神奈川大会は20日、5回戦が繰り広げられる。春の大会は初のベスト4を成し遂げ旋風を巻き起こした藤沢清流。湘南学院に勝利して、さらなる記録更新に近づくことができるか。

記録更新で波に乗るダークホース。大敗の痛みがチームを強くする!

 藤沢と大清水の統合によって、2010年4月に開校した県立藤沢清流が、この春に旋風を巻き起こした。185㌢88㌔の大型左腕・木島直哉、シュアなバッティングが光る主将の田嶋陽人を中心に、光明相模原、橘、相模原弥栄、立花学園といった難敵を下して、初のベスト4進出。2019年春に先輩たちが作ったベスト8の歴史を、さらにひとつ更新した。
 「彼らが野球に対して、真摯に取り組んでいる成果だと思います。コロナ禍で満足に練習ができない中でも、最大限にできることをやってくれています」(榎本正樹監督)
 グラウンドは他部との共用のため、火曜と金曜は空いたスペースを使って、トレーニングに励む。この冬は、「まん延防止等重点措置」の影響で、平日90分の活動に制限されたが、その中で全力を尽くしてきた。
 初の決勝を狙った準決勝(横浜スタジアム開催)では、守備が乱れて、桐蔭学園に2対10で敗戦。目標の「夏ベスト4」には、さらなるレベルアップが必要と痛感した。
 「自分たちの力が足りないことを実感しました。打撃も守備も、勝負にいけるところでいけていない。この経験を活かして、夏にもう一度、浜スタに戻ってきます」(田嶋主将)
 夏の最高成績は、2016年、18年のベスト16。春同様に、自分たちの手で新たな歴史を築く。

春の県大会ではベスト4の藤沢清流

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