ア・リーグが球宴9連勝 同点弾のスタントンがMVP 大谷は初安打

【ア・リーグ3-2ナ・リーグ】@ドジャー・スタジアム

42年ぶり2度目のドジャー・スタジアムでの開催となったオールスター・ゲームは、ア・リーグが3対2でナ・リーグを破り、2013年から続く連勝を9に伸ばした。MVPに選ばれたのは4回表に特大の同点ホームランを放ったジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)。「1番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平(エンゼルス)は、2打席に立って1打数1安打1四球だった。

1回表、本拠地開催のオールスター・ゲームで先発を任されたクレイトン・カーショウ(ドジャース)と、同じロサンゼルスに本拠地を置くエンゼルスの大谷がいきなり激突。打席前のインタビューで「初球をフルスイング、それだけです」とコメントした大谷が、宣言通り初球を振り抜いてセンター前ヒットを放つ。しかし、続くアーロン・ジャッジの打席で逆を突かれて牽制タッチアウト。カーショウは後続を抑えて1回無失点で本拠地での大役を終えた。

すると1回裏、ナ・リーグが前半戦で全米トップの防御率をマークしたア・リーグの先発シェーン・マクラナハン(レイズ)を攻める。先頭のロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が二塁打を放つと、続くムーキー・ベッツ(ドジャース)のタイムリーで先制。併殺で2死を奪われるものの、打率、OPSリーグトップのポール・ゴールドシュミット(カージナルス)がソロホームランを放ち、この回2点を奪った。

ア・リーグの反撃は4回表、先頭のホセ・ラミレス(ガーディアンズ)がヒットで出塁すると、一死1塁からスタントンが特大の同点2ラン。さらにバイロン・バクストン(ツインズ)も続いて2者連続ホームランで一挙逆転とする。大谷は5回表に特別枠で選出のミゲル・カブレラ(タイガース)を代打に送られて交代。試合はア・リーグが2回以降ナ・リーグ打線をヒット1本に抑える素晴らしい継投を見せて、3対2で逃げ切った。

前年に続いて2年連続2度目のオールスター・ゲーム出場となった大谷は、第1打席のヒットがオールスター・ゲーム自身初安打。一方でオールスター・ゲームでの牽制死は2008年以来と、不名誉な記録も残してしまった。MVPに輝いたスタントンは、過去2回の出場でいずれもノーヒットに倒れており、今回の同点弾がオールスター・ゲーム初安打。ホームランの打球速度は111.7マイル(約180キロ)と測定システムが導入された2015年以降オールスター・ゲーム史上最速を記録しており、持ち味を発揮しての受賞となった。

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