トレード市場で注目の選手 エンゼルスからはシンダーガードが選出

日本時間8月3日のトレード・デッドライン(トレード期限)が迫るなか、メジャーリーグ公式サイトでは各球団のビートライター(番記者)がトレード市場における注目選手を1人ずつピックアップする特集記事を公開した。エンゼルスからは大谷翔平ではなく、先発右腕のノア・シンダーガードが選出。それ以外にはジョーイ・ギャロ(ヤンキース)、フランキー・モンタス(アスレチックス)、フアン・ソト(ナショナルズ)、ルイス・カスティーヨ(レッズ)らが選ばれている。

エンゼルス担当のレット・ボリンガー記者は「エンゼルスがトレード・デッドラインで完全な売り手に回ることは滅多にないが、堅実なパフォーマンスを見せ、今季終了後にフリーエージェントとなるシンダーガードの放出を検討する可能性はあるだろう」と指摘した。シンダーガードは今季14試合に先発して74回1/3を投げ、5勝7敗、防御率4.00、58奪三振をマーク。トミー・ジョン手術明けということもあり、以前のような圧倒的なスピードボールを投げる場面はほとんどなく、打たせて取るピッチングに徹している。ボリンガー記者は「年俸が2100万ドルと高額なため、トレードの妨げになる可能性がある。放出のためにはエンゼルスが年俸の一部を負担することが必要かもしれない」と付け加えた。

ナショナルズ担当のジェシカ・カメラト記者は「ソトはナショナルズの中心選手だが、トレード市場の目玉になる可能性がある。ソトがフリーエージェントになるのは2024年シーズン終了後だが、15年4億4000万ドルのオファーを拒否しており、ナショナルズは23歳のオールスター選手を放出することに前向きだ」と指摘。ソトの獲得には莫大な対価が必要であると考えられており、カメラト記者が「この超大型トレードはナショナルズのチーム編成だけでなく、リーグ全体の戦力図を変えることになるだろう」と述べているように、もしソト放出が実現した場合、球界全体に大きな影響を与えるようなビッグトレードとなることは間違いなさそうだ。

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