ホテル食べ残し自社処理 CO2排出量を削減 西都市

CO2削減へホテルプリムローズ西都が導入した生ごみ処理機

 西都市のホテルプリムローズ西都は、羽田空港などで利用されている生ごみ処理機を導入し、利用客の食べ残しを全て自社で処理する取り組みを行っている。従来の焼却処理より、二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に減らせるという。
 導入した処理機は国内メーカーが開発した「POITO」で、分解後の残りかすがほぼ出ず、下水道に流せる水溶液として排出するのが特長。今年2月から、1日100キロの処理能力があるモデルを使っている。
 ピーク時には1日約50キロの生ごみが出る同ホテル。業者を通して焼却処分してきたこれまでに比べ、処理に伴うCO2排出量は9割以上削減できるという。処理能力の余剰分を活用するため、地元の小中学校の給食の食べ残しも無料で受け入れている。
 同ホテルではこのほか、放射熱を利用した冷暖房システムの導入などによるCO2削減も推進。運営する丸山物産(宮崎市)の柴田愛子社長(44)は「住みやすい地域を未来に残すため、自分たちにできることを一つ一つ取り組んでいきたい」と話した。同社はPOITOの販売代理店にもなっている。

© 株式会社宮崎日日新聞社