自民党の国会議員が参加する会合で配布された冊子に性的少数者に対する差別的内容が含まれていた問題を受け、当事者らでつくる「LGBT差別冊子の対応を求める有志」は25日、冊子内容の明確な否定や回収を求めるインターネット署名5万1503筆を、自民党総裁の岸田文雄首相と、神道政治連盟国会議員懇談会事務局長宛に提出した。
同冊子の内容は、キリスト教学者による講演をまとめたもので、その中には「同性愛は心の問題で、先天的なものではなく後天的な精神の障害、または依存症」などと、科学的根拠に基づかない事実無根の言説が多数記載されている。
当事者らは同日、東京・永田町の参院議員会館で会見した。今月4日に同党本部前で緊急抗議を呼びかけたワインさんは「国民に正しい理解を示してほしい。非科学的、非論理的な認識のままでは性的少数者らの人権を守れない」と党内で理解を深めるよう訴えた。