【新型コロナ】3歳女児死亡、基礎疾患ありも関連性不明 静岡

 静岡県は28日、新型コロナウイルスに感染し自宅療養していた沼津市の女児(3)が死亡したと発表した。女児には発熱を繰り返す「周期性発熱」の基礎疾患があったが、因果関係は不明としている。

発症から6日で死亡 家族から感染か

 県の発表によると、女児は7月中旬に発熱やせきの症状が出て、医療機関を受診。その時の抗原検査は陰性だったが、家族が感染していたことがわかり「みなし陽性」として、家族とともに自宅療養していた。

 療養中もおう吐や顔のむくみなど症状はおさまらず、発症から6日目の未明、女児がぐったりして呼吸が弱くなったことから家族が救急搬送を要請。しかし搬送途中で心肺停止、病院で死亡が確認された。その後のPCR検査で陽性が判明した。

 女児には一定の周期で高い熱が出る「周期性発熱」の基礎疾患があったが、県では死亡との因果関係は不明としている。直接の死因は、ウイルス性の急性心筋炎だとされた。

 静岡県内で新型コロナ感染症による20歳未満の死亡が確認されたのは初めて。

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