電車内で女子高生に痴漢疑い「何回かやった」 神奈川県警三崎署の任用職員

神奈川県警本部

 電車内で女子高校生の足を触ったとして、神奈川県警は29日、県迷惑行為防止条例違反(痴漢)の疑いで、三崎署の会計年度任用職員の男性(61)を書類送検し、減給100分の10(6カ月)の懲戒処分にした。男性は同日付で依願退職した。

 監察官室によると、男性は6月13日午前7時55分ごろ、金沢文庫-金沢八景駅間を走行中の京急線特急車内で、向き合っていた女子高校生(16)の右大腿(だいたい)部を、バッグを持った右手の甲で触るなどした。同室によると、男性は「若い女性の体に触れたいという願望があった」「今年の春ごろから始め、何回かやった」と説明している。

 県警は6月1日から15日まで「痴漢対策強化期間」と銘打ち、キャンペーンを展開していた。警戒中の鉄道警察隊員が現認、男性も認めた。証拠隠滅や逃亡の恐れがなかったため、逮捕しなかったという。

 同室の鎌田耕造室長は「被害者や県民に心からおわび申し上げる。職員に対する指導教養を徹底し、信頼の回復に努める」とのコメントを出した。

© 株式会社神奈川新聞社