トレードが次々に成立 エンゼルスはマーシュをフィリーズへ放出

メジャーリーグは日本時間8月3日午前7時にトレード・デッドライン(トレード期限)を迎える。その期限が迫るなか、各球団は次々にトレードを成立させており、フアン・ソト(ナショナルズ)のパドレス移籍などが決定した。ナショナルズへの移籍を拒否したエリック・ホズマー(パドレス)はレッドソックスへ移籍することに。また、大谷翔平が所属するエンゼルスはブランドン・マーシュをフィリーズへ放出し、プロスペクト捕手のローガン・オホッピーを獲得することに成功している。

トレード期限が迫るなか、各球団は精力的に動いており、ブレーブスはウィル・スミスを放出してアストロズからジェイク・オドリッジを獲得。ツインズは若手4投手とのトレードでオリオールズからホルヘ・ロペス、ブルージェイズは有望株ジョーダン・グロシャンズとのトレードでマーリンズからアンソニー・バースとザック・ポップ、パドレスはルーク・ボイトを含む6選手を放出してナショナルズからソトとジョシュ・ベルを手に入れた。

そのナショナルズへのトレードを拒否したホズマーはレッドソックスへのトレードが決定。ドジャースは有望株クレイトン・ビーターを放出し、ヤンキースからジョーイ・ギャロを獲得した。さらに、メッツはJ・D・デービスと若手3選手を放出してジャイアンツからダリン・ラフを獲得。パドレスはレッズからブランドン・ドルーリー、フィリーズはカブスからデービッド・ロバートソン、ツインズはレッズからタイラー・マーリーを手に入れることに成功している。

そして、エンゼルスは中堅手の補強を目指していたフィリーズにメジャー2年目の24歳、マーシュを放出。トレードの対価としてプロスペクト捕手のオホッピーを獲得した。オホッピーは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでフィリーズの3位(メジャー全体86位)にランクインしていた選手で、今季はAA級で75試合に出場して打率.275、15本塁打、45打点、6盗塁、OPS.888をマーク。移籍後すぐにエンゼルスの1位にランクインした。エンゼルスは捕手に不安を抱えており、伸び悩むマーシュとのトレードで将来の正捕手候補を手に入れたのはペリー・ミナシアンGMのファインプレーと言えそうだ。

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