井浦新と柴田恭兵が「両刃の斧」でダブル主演&初共演

井浦新と柴田恭兵が、WOWOWで11月に放送・配信がスタートする「連続ドラマW 両刃(りょうじん)の斧」(日時未定)でダブル主演を務め、初共演を果たすことが分かった。

ドラマの原作は、「雪冤」(2009年)で横溝正史ミステリ大賞・テレビ東京賞をW受賞し、作家デビューした大門剛明氏による同名小説。監督は映画「聖の青春」(16年)や「甲子園のない夏」(NHK)など豊かな表現力で人間ドラマを数多く手掛けてきた森義隆氏、脚本は「連続ドラマW 悪党 ~加害者追跡調査」(WOWOW)の鈴木謙一氏が務める。

捜査一課の刑事・柴崎佐千夫(柴田恭兵)の娘が刺殺体で見つかる。柴崎を人生の師とあおぎ、家族ぐるみの付き合いがある後輩刑事・川澄成克(井浦新)と共に事件の真相を追うが、警察組織を挙げての懸命な捜査もむなしく、事件は迷宮入りとなる。それから15年後、刑事を引退した柴崎は、重い病を患う妻・三輪子の看病をしながら、静かな余生を過ごしていた。そんなある日、未解決事件の再捜査を専門とする専従捜査班が立ち上がったことで、事態は動き始める。川澄も再捜査に加わり、事件を洗い直す中で、犯人と目されるある男の存在が浮かび上がってくる。一方、独自に真相を追う柴崎だったが、1本の電話をきっかけに、彼自身にある嫌疑がかけられることになる――。

井浦は「柴田恭兵さんと刑事ものと聞いただけで鳥肌が立ち、考える余地もなくオファーを受けました。役者になる前から刺激や影響を受け、ずっと憧れてきた大先輩と共演できる機会を逃してはいけない、一緒にお芝居をしたい、まずはその一心でした」と感激し、実際に共演してみて、「川澄にとって柴さんは警察の先輩であり育ての親のような存在でもありますが、お芝居を離れても恭兵さんとは役柄同様の関係だったと思います。この上なく幸せで刺激的な時間でした。恭兵さんがぶれない緊張感を関係性の中で終始つくってくださったおかげで、僕はそのまま川澄になっていくことができました。恭兵さんには最初から最後まで感謝しかありません」と思いを明かしている。

続けて、「もうこれ以上何も出せませんという限界まですべてを絞り出しました。それが全部映像に詰まっていると思うので、柴さんと川澄がどんなぶつかり合いをみせるのか、そしてその行方を一緒に見守ってください。そして『両刃の斧』は警察ドラマでありながら、家族の愛の物語でもあります。すべての人の心に響くものが絶対にあると思いますので、ぜひご覧いただけたらうれしいです」と呼び掛ける。

そして、柴田は井浦との初共演に「どのシーンも、彼の誠実さとみずみずしさに助けられました。ありがとう新。いつかまた」と再会を期待し、「コロナに負けるかと、スタッフ、役者、ドキドキハラハラしながらガンバリました。お楽しみに」とメッセージを寄せている。

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