【岸田一志さん(一般社団法人Japan Financial Education Academy 代表理事)】どう生きていくのかを自分で決められるようになって欲しい

一般社団法人Japan Financial Education Academy 代表理事 岸田一志さん

プロフィール
岸田一志(きしだかずし):大阪府出身。幼い頃から陸上に励み、大阪体育大学に進学して陸上400mハードルで活躍。体育教師を目指していたが怪我をきっかけに断念し、卒業後は自転車専門店「サイクルベースあさひ」に就職する。同社の転勤により新潟に移住後、外資系の保険会社に転職。自分にしかできないプランニングをしたいと、2022年5月に一般社団法人Japan Financial Education Academy(JFEA) を立ち上げる。


ガタチラスタッフ:『新潟人111人目は「一般社団法人JFEA」代表理事の岸田一志さん。「今入っている保険は本当に合っているのか…」そんな疑問を解消してくれるのがファイナンシャルプランナーです!岸田さんがこの業界に入ったきっかけとは!?「一般社団法人JFEA」を立ち上げた想いに迫ります!素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』

“知らない”ということ

――保険業界に入ったきっかけを教えてください。

岸田さん:自転車専門店の「サイクルベースあさひ」時代のお客様の中に、この業界の方がいたことがきっかけでした。最初は教員を含め公務員に向けてのサポートも行っている会社という話を聞いて興味を持ったんです。

――学生時代は「教員」を目指されていたんですよね。

岸田さん:そうですね。学生時代から、人に教える役回りを与えられることがなぜか多かったんです(笑)。陸上を大学生まで続けていたのですが、中学時代には小学生の指導、高校時代には小・中学生の指導という様にずっと指導に関わっていました。その流れで教員の道を目指していたのですが、大学時代に脚を怪我したことで断念してしまいました。

――別の立場で教育現場をサポートしようと思ったのですね。

岸田さん:「教育に関わる仕事がしたい」という想いはずっと持っていたので、教育現場を外側からサポートできることに魅力を感じました。「サイクルベースあさひ」では店長を任されていたのですが、自分自身が税金や経営などのお金に関する知識を何も持たない状態でした。そういった知識を持って、マネジメントできる人材を育てたいと思ったことも理由の一つです。

自分でジャッジするために

――「一般社団法人JapanFinancialEducationAcademy(JFEA)」を立ち上げたきっかけは何ですか?

岸田さん:前職の保険会社では、お客様に対して真実を伝えきれていないという葛藤がずっとありました。最初は「自分さえ正しくやっていれば、会社や同僚のやり方は関係ない」と思っていたのですが、組織なので良く思わない人も出てきますよね。しかし、商品の良し悪しをジャッジするのはお客様であるべきなんです。

――自分のやり方とのギャップがあったのですね。

岸田さん:保険は良い所もありますが、そうでない所もあります。それをきちんと伝える仕事がしたかったのに、その会社に所属している以上、さまざまな“大人の事情“でオブラートに包んで伝えることしかできなかったんです。管理職に頼まれて、他の職員に教えることも多かった手前、板ばさみ状態で(笑)。でも、感度の高いお客様はそれで「真実」を理解してくださるのですが、そうでない方にはなかなか真意が伝わらないことを歯がゆく思っていました。

――それで同じ考えを持つ皆さんで始められたのですね!

岸田さん:「一般社団法人JFEA」は2022年5月に3人で立ち上げました。金融に関する情報や教育について海外から見た日本の遅れは顕著ですし、新潟はお金について学ぶ場が少ないと感じていたので、そのサポートをしたいと始めました。

――2022年4月からは高校で金融教育がスタートしましたよね。

岸田さん:その反面で教師側の知識や指導教育が追いついていないという背景があります。私たちはそのサポートもしたいと思っていますし、対象を絞らずに誰でも参加できる一般的なセミナーのほか、子供向けや公務員の方を対象としたセミナーを準備しています。子供向けのセミナーでは、お店屋さんごっこで物の売買の仕組みを学んでもらいます。簡単な入口からお金に関して自ら学ぶきっかけを作っていきたいですね。セミナー後に、勧誘することなどは一切しないので安心して参加して欲しいです!

自分だったらどうするか

――休日の過ごし方を教えてください!

岸田さん:世の中のリアルな状況を知るために外出することが多いです。世相や情勢を知らない状態で、最適なプランニングを提案することはできません。結局、休日も仕事に繋がっていますね(笑)。

――お客様のプランニングで大切にしていることは何ですか?

岸田さん:先を見越して最適なプランニングをすることです。FPの試験的には、「この状況では今後こういう事が起こる可能性が考えられる」という回答をするのはNGなんですけどね(笑)。しかし、現在の状況がこの先ずっと変わらない可能性の方が少ないと思うので、先を見越してプランニングする必要があると考えています。あわせて、お客様の状態を「自分だったらどの選択をするか」という感覚を常に持つようにしています。

――今後開催するセミナーにはどんな方に参加してもらいたいですか?

岸田さん:「どこに頼るべきか分からない」という方に参加して欲しいです!例えば「知り合いから商品を紹介されたけど、実際はどうなんだろう?」や「契約した商品をどのタイミングで手放すのが良いのだろう?」など紹介した人や契約担当者に相談すると、お客様にとっての良し悪しではなく、色々な大人の事情によって判断されることが多いと思います。そんな時に“セカンドオピニオン”のように利用していただけたらと思います。

――最後に、今後挑戦したいことを教えてください!

岸田さん:老若男女関係なく、金融教育というものが当たり前になる環境を実現したいという夢があります。また、これからの時代は会社員からフリーに転身する方が増えて来ると考えています。その時に皆さんにとって最適なサポートができる様な体制を整えていきたいですね。皆さんに、「このまま進んで良いのか」、「どう生きていくのか」ということを立ち止まって考えてもらう機会を作っていきたいです。

【JFEA】
ご相談は岸田さんまで
電話:090-1591-1384

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