頸城区の夏の一大イベント「頸城の祭典」(同実行委員会主催)が7日、内容を一新して3年ぶりに行われた。夜は20年ぶりに花火が打ち上げられた。
コロナ禍で2年中止となり、3年ぶりに開催するに当たり、企画内容はこれまで手掛けてきたNPO法人くびき振興会(望月博理事長)から、同区出身の20~60代で構成する「くびき野フロンティア」に任された。
「子どもたちに大きな夢を持ってもらいたい」と、各種活動や仕事などの体験型イベントを中心に実施した。会場の希望館周辺、百間町かいわいにはクラフト作家や飲食など約
60のブースが点在し、来場者の周遊を促した。
夜は、クラウドファンディングなどで協賛を募り、花火374発が20年ぶりに頸城の夜空を彩った。会場の頸城中グラウンドには多くの人が集まり、約1時間のショーを堪能。地元で初めて花火を見たという同校の女子生徒は「思ったよりもきれいで、良かった。自分たちが通う場所で打ち上げられ、新鮮で格別。屋台やイベントも多くて楽しめた」と笑顔で話した。
立案の中心となり、5月下旬から準備を進めてきた村松卓弥さん(39)は「短期間だったが、皆さんのおかげでイベントや花火ができた。子どもたちや若い世代が、自分たちがどうやったら楽しくなるかを考えるきっかけになれば」と願った。
企画内容を託したくびき振興会の橋本博太事務局長は「今までの祭典に比べると、区外や女性、若い方の来場が多かった。花火も見応えがあった」と前向きに捉えていた。
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花火の動画