広島に原爆が投下されて、8月6日で77年。ロシア軍によるウクライナ侵攻で、核の脅威に対する危機感が広がるなか、被爆地・広島では、犠牲者を追悼する祈りが続いた。(和歌山信愛女子短期大学副学長 伊藤宏)
式典前に一般参列
平和記念公園(中区)にある原爆慰霊碑には、夜明け前から大勢の人が祈りを捧げに訪れていた。一般参拝は午前7時まで。新型コロナウイルス感染症対策と警備の関係から、一般参拝終了以降は会場付近には入れなくなる。
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それでも今年は3年ぶりに一般の参列者席が設けられ、新型コロナの影響で規模を大幅に縮小した昨年とおととしの3倍以上となる約3000人が参列、原爆が投下された午前8時15分に参列者全員で黙とうをささげた。
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前日には「県原爆被爆者団体協議会」事務局次長の大中伸一さんのガイドで、平和公園周辺の遺構や石碑を巡った。語り部の方に説明していただくと、同じ物でもこれまでとは全く違った見え方をしてくるものだ。
夜の原爆ドーム