【台風8号】伊豆半島上陸 神奈川で激しい雨 箱根300ミリ超

 日本の南海上を進んでいた台風8号は13日午後5時半ごろ、静岡県の伊豆半島に上陸し、神奈川県を直撃した。13日午後を中心に各地で激しい雨となり、箱根町の一部地点では累積の雨量が300ミリを超えた。

 発達した雨雲が流れ込んだ影響で土砂災害の危険度が高まったとして、県と横浜地方気象台は横須賀、逗子両市に警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報を発表。逗子市は市内全域に警戒レベル3の高齢者等避難を発令し、早めの避難を呼びかけた。

 大雨警報は横浜、川崎、藤沢、厚木など27市町に出され、平塚市などには洪水警報も発表された。台風の接近に伴い風も強まり、竜巻注意情報が相次いで出された。

 気象台によると、降り始めからの総雨量は午後7時までに箱根町で261.5ミリに達した。小田原市136.0ミリ、山北町118.0ミリ、藤沢市91.5ミリ、横浜市中区63.5ミリなどとなっている。

 また、県が箱根町強羅に設置した雨量計では、午後7時までに380ミリを記録した。清川村で1時間に56ミリ、小田原市では同54ミリの非常に激しい雨が観測された。

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