ロマンスカー特急料金引き上げへ 10月から小田急 新宿ー小田原間は90円アップ

 小田急電鉄(東京都)は15日、特急ロマンスカーの特別急行料金を改定し、10月1日から全区間を対象に平均22.2%引き上げると発表した。特急料金の引き上げは消費増税分を転嫁した1995年以来という。

 乗車距離に応じた料金区分を現行の7区分から4区分に変更。新宿─町田間の特急料金は420円から500円、新宿─小田原間は910円から千円、相模大野─箱根湯本間は830円から950円になる。子ども料金は、大人料金の半額(10円未満は切り上げ)。

 改定に伴い、次世代移動サービス「MaaS(マース)」のアプリ「EMot(エモット)」など、同社のオンラインサービスを使って購入すると、紙の切符よりも全区間で一律50円安くなる「チケットレス特急料金」を新たに導入する。

 ロマンスカーの利用者数は20年前から減少傾向にあり、2020年の輸送人員はピーク時の02年と比べ56%減少。料金改定について、担当者は「ハイグレードな特急専用車両による全席指定制の快適な移動サービスを維持するため」と説明している。

 問い合わせは、小田急お客さまセンター電話044(299)8200。

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