釧路湿原最大の湖「塘路湖」の魅力と楽しみ方をご案内!【連載『中道智大のしべちゃ日和』(10)】

みなさんこんにちは。標茶(しべちゃ)町の中道智大(なかみち ともひろ)です。今年の標茶は例年に比べ気温が低く、夏らしい日はあっという間に過ぎていきました。木々も彩りを変え、秋の気配が近づくのを実感しています。さて、今回はそんな標茶町内にある湖、塘路湖の魅力と楽しみ方をご紹介します!

■ 塘路湖

標茶町にある淡水湖。釧路湿原国立公園に含まれる。べカンベというヒシの実の産地として知られる。古くはアイヌ民族がこのヒシの実を保存食として利用していた。

豊かな自然と景色、そして動植物

塘路湖の魅力はなんといってもその景色と、自然の姿そのままの動植物です。自然豊かな塘路湖は餌も豊富なため、ここで暮らす鳥たちも多いです。ぜひ塘路湖にいらした際にはバードウォッチングや自然散策を楽しんでみてください。

塘路湖遊歩道。湖畔沿いに歩くだけでも楽しいです
夕暮れのカワセミ、魚をゲットしています
夕日とカワセミ
湖畔の遊歩道を歩くと水辺のハンター、アオサギがいました。じっと待って魚を獲ります
アカゲラ。キツツキの一種です
釧路湿原で行われている早朝カヌー

また、近くにある「サルボ・サルルン展望台」からは塘路湖を一望することができます。ハイキングをしたい方はこちらもオススメのスポットです。

サルルン展望台からの塘路湖。釧網線の線路が伸びています

■ サルルン展望台

・所在地:川上郡標茶町塘路
・通行止め:12月~3月
・入場料:無料
「サルルン展望台」の詳細をDomingoで見る

塘路湖周辺の施設をご紹介

塘路湖の周辺には、施設も充実しています。塘路湖の自然に興味がある方はぜひ「塘路エコミュージアムセンター」へ。塘路湖の自然や動植物の紹介、地形の成り立ちなどを細かく記した展示をみることができます

■ 塘路エコミュージアムセンター

・所在地:川上郡標茶町塘路原野
・営業時間:4月~10月:10:00~17:00、11月~3月:10:00~16:00
・入場料:無料
「塘路エコミュージアムセンター」の詳細をDomingoで見る

そして、エコミュージアムセンターの隣にあるのが「レイクサイドとうろ」さん。カヌーで塘路湖から釧路湿原の源流部を下るツアーを催行しています。

■ レイクサイドとうろ

・所在地:川上郡標茶町塘路原野北8線73番地
「レイクサイドとうろ」の詳細をDomingoで見る

カヌーを体験していると、特別天然記念物に指定されているオジロワシや、冬にはオオワシが飛来することも。体験の様子は「標茶町地域おこし」チャンネルで見ることができます。どんな感じのツアーなのかが気になる方はぜひこちらの動画もご覧ください。(ちなみに塘路湖が凍る冬にはわかさぎ釣りなども体験することができますので、冬もぜひ!)

また、標茶町の歴史を知りたいなら駐車場の道路を挟んで向かいの標茶町博物館「ニタイ・ト」へ。歴史はもちろん、町のアイヌ文化や動植物や昆虫についてなど、広く深く標茶町の歴史を学ぶことができる施設です。博物館では定期的に歴史に絡めたイベント等も行っています。建物もとても落ち着いた雰囲気でとても素敵ですよ。

■ 標茶町博物館「ニタイ・ト」

・所在地:川上郡標茶町字塘路1-12
・営業時間:9:30~16:30
・入場料:高校生以上 220円
「標茶町博物館『ニタイ・ト』」の詳細をDomingoで見る

博物館の隣にある建物が「北海道集治監釧路分監本館」。元々は現標茶高校にあったものを昭和44年に現在の位置に移築。北海道文化遺産にも登録されています。

終わりに

いかがでしたでしょうか?塘路湖はどの季節に行っても楽しむことができる自慢の場所。カヌーなどのアクティビティだけでなく、博物館やエコミュージアムセンターなどの施設も充実しているので、アウトドア派の方もインドア派の方も楽しめます。

また、塘路湖周辺にはノロッコ号が止まる塘路駅やサウナ施設、ハンバーガーショップや宿もあります。1日だけでなく、標茶町観光の足掛かりとしてぜひ塘路周辺の施設もご利用ください。みなさまのお越しをお待ちしております!

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