古都・鎌倉、昭和の町並みを後世に 写真記録集作成へ市がGCF

1957(昭和32)年11月に撮影された鎌倉駅の写真(鎌倉市提供)

 失われゆく昭和30年代から50年代の鎌倉の町並みの記録を後世に残そうと、神奈川県鎌倉市は写真記録集作成のためのガバメントクラウドファンディング(GCF)を実施している。

 これまで、市中央図書館近代史資料室で収集してきた数万点の写真の中から、地域別、テーマ別に編集。移り変わる鎌倉の姿を写真集「古都鎌倉へのまなざし」としてまとめる。同図書館によると、撮影当時を知る人が年々少なくなり、住宅の取り壊しや移転などで、貴重な写真の保存・継承も難しくなっているという。

 本年度末までに出版し、全国で販売をするほか電子書籍化も行う。同図書館は「保存整理を進めていく中で、もっと広く鎌倉の魅力を知ってもらいたいと企画した」としている。

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