神奈川県内の特殊詐欺被害 上半期で16億3600万円 「おれおれ詐欺」が倍増

神奈川県警

 特殊詐欺は被害拡大に歯止めがかかっていない状況だ。神奈川県警によると、今年上半期(1~6月、暫定値)の被害額は前年同期より約6億600万円増の約16億3600万円、件数も同230件増の833件と急増した。

 手口別では、息子など親族を装う「おれおれ詐欺」の被害額が同約4億400万円増の約8億3200万円(326件)と倍増。保険料や医療費の還付をうたう「還付金詐欺」は同約2.6倍となる約3億7700万円(280件)だった。特殊詐欺全体の被害者の約75%が70歳以上の高齢者だった。

 一方で、摘発した人数は、同18人増の126人。このうち7割超の93人が、被害者から直接現金を詐取する「受け子」だった。

© 株式会社神奈川新聞社