故障者続出のホワイトソックス ベテラン内野手のアンドルースを獲得へ

日本時間8月19日、ホワイトソックスはオリオールズを解雇されFAとなっていたエルビス・アンドルースとメジャー契約を結んだと「ESPN」のジェフ・パッサン記者が伝えている。球団からの正式発表はまだないが、週末のガーディアンズ戦からチームに合流する予定のようだ。ホワイトソックスは正遊撃手のティム・アンダーソンが左手中指の負傷で離脱しており、ショートを含めた内外野を守るユーティリティのレウリー・ガルシアも腰の張りで故障者リスト入り。19日の試合ではルーキーのロミー・ゴンザレスがショートを守ったが層の薄さは否めず、経験豊富なアンドルースに白羽の矢が立った。

この8月で34歳を迎えるアンドルースはメジャー通算1948安打の実績を誇るベテラン遊撃手。今年がレンジャーズ時代に結んだ8年契約の最終年であったものの、今季550打席に立てば1年1500万ドルで契約延長されるオプションが付いており、ニック・アレンなど有望な若手に経験を積ませることを優先したいアスレチックス側にとっては構想と合わないため解雇となっていた。なお、アンドルースは今季386打席に立っているが、ホワイトソックスで550打席に到達しても契約延長のオプションは無効であり、ホワイトソックスはメジャー最低保証年俸の日割り分として18万ドル強を負担するのみとなる予定。

アンドルースは今季打率.237、8本塁打、OPS.673と及第点の打力は持っており、ワールドシリーズにも過去2回出場するなど経験豊富。また、ホワイトソックスと同地区で現在首位に立つガーディアンズ相手に通算打率.342、2位のツインズ相手に.281と相性がよく、逆転優勝を狙うチームにとって大きな力になる可能性は十分だ。

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