総務部の「かっぱ」一役 キャラ制作しDX推進 Jマテ.カッパープロダクツ

 銅合金鋳造・加工のJマテ.カッパープロダクツ(大潟区土底浜)は、DX推進でキャラクターを制作。キャラを通じ社内外にデジタル技術を労働力と捉える「デジタルレイバー」の考え方を広める考えだ。キャラは20日から28日まで、「大潟かっぱ祭り」会場の大潟コミュニティプラザに展示される。

総務部所属のキャラクター。28日まで大潟コミュニティプラザに展示されている

 キャラはかっぱをイメージしたもの。同区の池に住むと伝わる「かっぱ」と英語で銅を意味する「カッパー」から着想した。頭上の皿と手に持つキュウリは銅合金。社内では総務部所属。決められた仕事を早く正確できるのが長所だ。
 同社は生産現場での効率化に続き、昨年から間接部門の合理化に着手。今春、RPAテクノロジーズ(東京都)のシステムを導入、書類の処理に要する時間を大幅に圧縮。山本耕治社長は「社内ではカッパーがどんな仕事をして、累計でどれだけ働いたか見えるようにしている。カッパーの仕事が1000時間になるよう、業務改善を進めたい」と話す。
 また同社は上越市にも拠点を置くIT企業、インサイトラボ(東京都)と共同で、在庫適正化を目的にAIを使った需要予測システムの構築をスタート。調達部門でも合理化を目指す。
 親会社のJマテ.ホールディングスは「カッパープロダクツの取り組みに期待している。グループ全体のDX化も進める」としている。

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