横浜市立大学付属市民総合医療センター(南区浦舟町)は22日、入院病棟で希釈された麻酔用鎮痛剤が入った注射筒を紛失したと発表した。神奈川県薬務課に事故届を提出し、県警南署に相談しているが、盗難などの事件性は低いとしている。
紛失したのは、生理食塩水で希釈されたフェンタニル約9.39ミリリットル入りの注射筒。手術後の痛みやがんの痛みなどを和らげるために使われるもので、少量で希釈されているため悪用できる状態ではないという。
同センターによると、治療中の1歳児に点滴で持続投与していた。薬液漏れなどがあったため、18日午後1時ごろにカテーテルを抜いて別の末梢(まっしょう)静脈から再び投与した。約2時間後、看護師らが抜いたカテーテルに接続されていた注射筒をベッド上に置いていたことを思い出し、確認したが見つからなかったという。