平成生まれのアーティストが令和に奏でる「昭和歌謡ショウ」 歌と生演奏とダンスを詰め込み、9月10日に山口市民会館で

 平成生まれのアーティストが令和に奏でる昭和の歌謡曲「昭和歌謡ショウin山口」が、9月10日(土)午後3時から5時まで、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。
 出演するのは、音楽集団「My Favorite Things」。2016年に昭和音楽大学(川崎市)の同好会からスタートした音楽グループで、その名の通りメンバーお気に入りの楽曲を演奏することを指針としている。21人のメンバーは卒業後の現在、クラシック、オペラ、ロック、ジャズ、ミュージカル等、さまざまな分野で活動しており、演奏会で取り上げるジャンルは多岐にわたっている。
 「昭和歌謡」をテーマに、歌と生演奏とダンスを詰め込んだこの演奏会は、同団体初の主催公演として、2020年4月に川崎市での開催を予定していた。だが、緊急事態宣言の発出等により、2度にわたり中止に。今年1月にようやく「リベンジ公演」を同市で行い、大成功を収めたという。

▲今年1月の神奈川公演の様子

 その「リベンジ公演」に、山口市出身のサックス奏者・井出崎優さんがサポートメンバーとして参加。井出崎さんは、地元山口市で若手音楽家らを支援している団体「The beginning of the art」にメンバーの熱い思いなどを伝え、同団体はオンラインで公演を視聴。「こんなに頑張っている若者たちがいる。ぜひ応援したい」と山口公演の開催を決めた。
 My Favorite Thingsは、「『平成』が終わり、年号が『令和』になって4年。今では『昭和』『平成』は懐かしい過去の響きに聞こえるかもしれません。平成育ちの私たちは昭和生まれの両親に育てられ、昭和から続く生活と文化の中で成長してきました。音楽においても同じで、今日耳にするJ-popもアイドルソングも昭和の音楽に影響を受けているということは言うまでもありません。今回の『昭和歌謡ショウ』は、『昭和』生まれの皆さんに育てられた『平成』生まれの私たちが、『令和』という新しい時代に、昭和時代を席巻した歌謡曲を受け継いで、その魅力を伝えていきたいと企画しました」と、公演の趣旨を説明する。山口公演は、山口ゆかりのアーティスト7人(福田麗さん:ボーカル、山賀聖太さん:バイオリン、濱田省吾さん:パーカッション、山野井大輝さん:トランペット、小山祐貴さん:同、松本紗也加さん:トロンボーン、井出崎優さん:サックス)も加わった、総勢31人の特別編成で届けられる。
 演奏曲目は、「ザ・ヒットパレード」「東京ブギウギ」「恋のバカンス」「勝手にしやがれ」「異邦人」「ワインレッドの心」「六本木心中」「ダンシングヒーロー」など。1月の公演では、30曲が披露された。
 チケットは、一般3500円、高校生以下1500円で、山口市民会館、YCAM、C・S赤れんがで購入できる。5枚以上のまとめ買いで、1枚当たり500円引きになる「特割」サービスもある。
 主催のThe beginning of the art(TEL090-9738-3190)は「新型コロナウイルスの影響で活動にストップがかけられていた若者たちに、大勢の観客が集う舞台を用意し、今後の活動を後押ししたい。ぜひ3世代で楽しんでもらえたら」と呼びかけている。

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