カヌーで観光誘客を 指導者資格を受講 海洋高海洋創造コース2年生

 糸魚川の新たな観光誘客イベントづくりに向け、県立海洋高(糸魚川市能生、増田てつ志校長)海洋開発科海洋創造コース2年生16人は23日から4日間、マリンスポーツ「カヌー」のインストラクター資格取得講習を受講した。

4日間にわたりカヌーのインストラクター資格取得講習を受講した海洋高海洋創造コース2年生

 取り組みは、文部科学省委託事業「マイスター・ハイスクール」の一環。全員が資格を取得し、来年度に具体的なイベントを開く計画。
 受講したのは、公益社団法人・日本カヌー連盟公認指導員「ジュニア」資格取得講習。
連携先の公益財団法人・マリンスポーツ財団およびマホロバ・ホンダカヌースクール(神奈川県三浦市、本田大三郎代表)から6人が来訪し、指導した。
 同スクールの本田代表(87)は熊本県出身の元ハンドボール選手で、日本初のカヌー選手として有名。東京オリンピック(1964年)にカヌー競技で出場した。指導者として数々のスポーツ選手を育成。息子はレスリング選手で、プロレスラーの本田多聞、サッカー選手の本田圭佑は兄の孫に当たる。
 23日の座学に続き、24日から3日間は校内の潜水プールと能生弁天浜で、シーカヤックの基本操作、転覆時の対応など実技指導を受けた。
 16人は張り切って受講し、参加者、顧客を安全にアテンドする知識と技能を習得した。「難しかったが、楽しみながら学ぶことができた」「来年開くイベントで教える子どもたちに、今回教えてもらったようにできるようになりたい」などと成果を話した。
 本田代表は生徒の熱心さを褒め、同校や弁天浜の環境に感心。「しっかり取り組めば(来夏の)インターハイにも行ける」などととエールを送り、人生の先輩として「心技体」の大切さなどを説いた。

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