さかなクンから学ぶSDGsの重要性とは?海と魚を守る活動を発信

きいろいハコフグの帽子がトレードマーク、なにかと「〜ギョ」をつけハイテンションで様々のバラエティでお茶の間を沸かしたさかなクン。

一見おちゃらけたキャラに見られがちですが、実は様々な経歴をもつすごい人なんです!

東京海洋大学客員准教授に就任し、2010年絶滅したと言われていたクニマスがまだ生存していることを発見。

2015年3月に東京海洋大学から名誉博士の称号を授与されました。

海洋生物に人生を掛けたさかなクンは、魚類の研究をする他にも魚の情報や正しい知識、おいしいい食べ方や環境対策について広めるため全国各地で公演を行っています。

SDGs14番目の目標である海の豊かさを守ろう、持続可能な漁業資源の活用や海の環境保全のためにさかなクンが行っている活動についてギョ紹介します。

さかなクンのSDGsの取り組みって?

(出典元:)

幼少期から海洋生物が大好きだったさかなクンは毎週のように水族館に通い、水槽の前で魚を観察する日々を送っていました。

そんな大好きな海を守るため、国連大学世界海洋デー記念「日本から考えるSDG14:海の豊かさを守ろうシンポジウム」に国連後方センター所長根本かおるさんと登壇。

魚一匹一匹との出会いが、色々なことを考えるきっかけになることから、「一魚一会」をテーマに日本の海の恵みが侵されている現実を得意なイラストを交え、魚目線でお話されました。

漂っている容器をクラゲと間違えて食べてしまうミズウオ、以前は深海魚でいっぱいだったお腹からは、今ではゴミばかり出てきてしまう。

またプラスチックのゴミに引っかかってしまい大きな傷を負うサメやイルカなどの海洋生物。

日々何気なく手にするプラスチックが多くの生き物を長い期間に渡って苦しめていること、日本に住む私たちだからできる海の豊かさを守るアクションの必要性を解きました。

» 登壇の詳しいレポートはコチラ

(出典元:)

また全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)の三浦秀樹常務理事、(株)京急ストアの西岡啓太郎取締役との対談にて、環境保全だけでなく魚食の活性化のために魚の食べ方を見直すことのお話されていました。

日本には4000種類の魚がいますが、食卓に並ぶのはほんの20〜30種類ほど。結果限られた魚が乱獲され、魚の価格高騰や海の生態バランスが崩れる結果に繋がります。

残すことなく食べることはもちろん地元で取れる魚を知ること、美味しく調理ができることを知るためにも魚と触れ合ったり見たり、もっと食べたいと思えることが大切だと話していました。

» 対談の詳しいレポートはコチラ

ご紹介した登壇の他にも、人間にとって大切な海を守るため年間100件を超える講演を行っています。

(出典元:)

このような活動が評価され2021年には海と自然の親善大使、かながわSDGsスマイル大使に抜擢され、海の環境などを守る活動に尽力されています。

さかなクンがSDGsの活動を始めたきっかけは?

(出典元:)

お魚大好きさかなクンは15年ほど前から趣味や研究のため、日本や世界各地の海をダイビングしています。

その時、レジ袋やプラスチックのゴミが増えてきていることに驚いたそうです。

また、漁師や生産者からの「無関心でいないで!」という言葉から、自分には関係ないと他人事にしている

このまま海が汚されているのを、他人事の用に無関心でいるといつのまにか海の豊かさが失われてしまうかもしれないという危機感からこの取組をはじめました。

関連記事:海洋汚染の本当の原因は?4割が食品包装のプラゴミ

さかなクンが目指すSDGsの目標とは

さかなクンはSDGsの取り組みを通して、「海はすギョい感動に出会える場所」を伝えたいと話していました。

美しい自然を見て聞いて肌で感じて、本当に守らなければいけない、大切にしなければいけないものを気づく必要があります。

2048年に食卓から魚が消えるという学説があるように、海の汚染問題はかなり深刻です。

本来あるべき自然の形に戻すためにも、人為的な影響で生態系を変えてしまうことを止めなければいけません。

そのためにもさかなクンとして大自然の状況をお話やイラストを通して伝えること、自身でも見つけたゴミは拾い、地域の海岸清掃がればなるべく参加することが自身でできることだと考えているそうです。

さかなクンのSDGs取り組みについてまとめ

(出典元:)

明るいキャラクターと実際のギャップから世間では「とにかくすごい人」として認識されているさかなクン。たくさんの素晴らしい功績を持っているだけでなく、誰よりも海や魚を愛し守る姿勢が、日本中のファンから愛される存在なのではないでしょうか。

美しい海や魚がいるこの大自然を壊すことは、絶対にあってはいけません。

今の地球がどういう状況なのか他人事ではなくしっかりと捉え毎日の生活の中で自分のできることを始め、情報を交換し行動し続けることが何よりも大切です。

親しみやすいキャラでタレントとしてテレビにも出演するさかなクンの活動が、今の海の状況の把握やこれからの環境について理解を深めるきっかけになるでしょう。

© Greenroom株式会社