五輪政治利用、利権化の闇暴け 小沢氏

 立憲民主党の小沢一郎衆院議員(元自民党幹事長)は、東京五輪・パラリンピックを巡る贈賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された紳士服大手のAOKIホールディングス前会長・青木拡憲容疑者が地検の調べに、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長だった森喜朗氏に現金200万円を渡したと供述している報道を受け「コロナ禍で200万円の資金繰りがつかず、店を畳んだ飲食店等もたくさんあるだろう」とツイッターで発信。

 小沢氏は「スポンサー選定等の見返りに絶対的権力者がこうしたお金を受け取っていたとしたら、それこそ日本の恥である。自民党による五輪の政治利用と利権化の闇を、徹底的に暴く必要がある」と徹底解明を求めた。
 
 立憲民主党の長妻昭政調会長は「政治家の関与の有無もしっかり調べなければなりません」とツイッター発信した。

 青木容疑者は収賄容疑で逮捕されている大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者を通して森氏と複数回にわたり会食していた。青木容疑者が200万円を手渡したと供述していることを報じた産経新聞の取材に森氏は現金の受領は「一切ない」と否定している。森氏も当時「みなし公務員」にあたり、受領していれば、その金の性質によっては贈収賄に発展する可能性が生じるため、捜査の進展が注目されている。(編集担当:森高龍二)

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