オーストラリアの豆乳事情

古くからカフェ文化が根付いているオーストラリア。今回は、オーストラリアの豆乳事情を解説します。

オーストラリアでは日本の豆乳が人気

オーストラリアは、日本と同様、豆乳がよく飲まれており、一人当たりの年間消費量は3.3リットル(日本は3.6リットル)。どこのスーパーでも、国産を中心に無調整豆乳、調製豆乳が販売されています。“オーガニック”や“グルテンフリー”がオーストラリアの豆乳愛飲者の心に響くようで、各商品の売り文句に使われています。また、他国同様、アーモンドミルクのようなプラントベースのミルクにも人気が集まっています。昨今、世界的にも健康志向は当たり前になってきており、日本の豆乳の世界への輸出量が増えています。中でも、オーストラリアへの輸出量が最も多く、関西圏からの輸出量の90%((大阪税関資料による)を占めているそうです。近年、特に、オーストラリアでは「ソイラテ」の人気が高く、日本産の豆乳は大豆特有の臭みがなくおいしく飲めることから、カフェからスーパー、一般の家庭へと広まったと言われています。

そんなオーストラリアでは、様々な国産の豆乳が売られていますが、長年にわたり、圧倒的な支持を得ている豆乳がBonsoy(ボンソイ)です。 フランス語で素晴らしいを意味するBON+SOY(豆乳)からネーミングされており、クリーミーな口当たり、コーヒーとの相性が抜群で、泡立ちも非常によくカフェラテにも使用されることから圧倒的な人気を得ています。

さらに、驚きべきことは、このBonsoyは、オーガニックフードで有名なメルボルンにあるスパイラルフーズという企業、と日本の大手豆乳メーカーであるマルサンアイが共同開発した商品なのです。Bonsoyは、他の豆乳よりも割高であるにもかかわらず、メルボルンをはじめ、オーストラリア国内の多くのカフェで使用されています。街中のカフェでは、Bonsoy入りのカフェラテをめがけて、行列ができるお店もあるそうです。オーストラリアのカフェ文化に日本の豆乳が大きく貢献しているということでしょうか。

日本でも買えるBonsoy

なお、オーストラリアのカフェや家庭で大人気のBonsoyは日本でも購入することができます。クリーミーな口当たりで美味しく、また、コーヒーはもちろん、チャイとの相性抜群で日本でも、多くのバリスタが愛用しているほどです。エスプレッソマシーンでスチームすると、きめ細かい泡立ちでラテアートも楽しむことができます。

(2022年8月29日 豆乳あるあるマップ掲載記事より)

© 株式会社VAインターナショナル