ヒスイを「県の石」に 知事に「指定」を提言へ 県検討委員会 独自性高さ評価

 有識者による「翡翠(ひすい)の『県の石』指定に係る検討委員会」は2日、県庁で第2回会議を開き、ヒスイを「新潟県の石」に指定するよう提言することを決めた=写真=。

提言を盛り込んだ報告書を、9月中にも花角英世知事に提出する考え。
 同委員会は6月の第1回会議で、ヒスイの県の石指定を「妥当」とする方向性で一致。今回の第2回会議では提言を含む報告書案の内容を確認し、文言の一部修正などを行った上で花角知事に提出することにした。
 小熊博史座長は会議終了後、報道陣の取材に対し「ヒスイの歴史や文化、地質学的な特徴、保全、観光面などを総合して評価すると、新潟県の(ヒスイは)独自性が高い。『県の石』指定の提言をさせていただく」と述べた。 
 「県の石」指定をめぐっては、ヒスイの産地として知られる糸魚川市で活動が活発化。同市内のNPOや商工会議所などがつくる「翡翠を新潟県の石にする会」が4万2892筆の賛同署名を集め、県議会2月定例会に請願を提出し、全会一致で採択された。

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